Typstで転置など

こんばんよ。

以前、Typstで転置を表現する豪快な力業を記載しましたが、キチンとしたやり方がありました。

これには、Physica(https://github.com/Leedehai/typst-physics)という自然科学に特化したパッケージをインポートして利用します。

#import "@preview/physica:0.9.3": *

コロン以下アスタリスクは、パッケージ内のものを全て利用するという意味です。Pythonと同じですね。

インポートしたあと、転置したい場所で以下の様に書くと、転置の記号が書けます。(※他に太字vをvvなどで定義しています)

$ qtheta(vv, hh) prop exp(-vv^TT W hh - bb^TT hh - cc^TT vv) $ <def_rbm>

とても綺麗。

このマニュアルの3ページ、9ページに記載があります。私としては明示的にTTと書くのがオススメです。

https://github.com/Leedehai/typst-physics/blob/v0.9.3/physica-manual.pdf

ではでは〜


(今日のつぶやき) 前処理は何時でもキツい。本当に今でも苦手。我が国も独自フォーマットだらけでしんどい。

Typstでよく使う変数を登録しておく

2024/06/23追記:転置に関する記載には改善の必要があります。最新の記事をお読みください。


最近、Typstにハマっている。TeXよりも簡単に導入できて(MacならHomebrewでも入る)PDFに変換するのも早いので、論文を書きたいとかそう言うどっかりしたタスク以外も楽しく使える印象である。

ただ、現在、転置行列を書くことが出来ず(^Tで我慢すれば良いのかもしれない)ちょっと困っていた。

そこで、以下の形式でよく使う変数や機能を登録しておくようにしている。

#let trp(matrix) = $matrix^⊤$
#let xk = $bold(x)(k)$
#let ct = $trp(bold(c))$

一番目の例は、転置行列をtrp()で書くことを可能にしたもの。二番目の例は太字(ベクトル)のxに下付文字kを付けたものをxkで書けるようにしたものである。同様に、三番目のctは以下略。

それぞれ、以下の様に表示される。

$ y(k)= ct xk + w(k) $ <defy>

便利。